
目次
作品概要
タイトル:喪失郷
ブランド:美遊
販売価格:2933円
販売サイト:
シナリオ
クリアできるもんなら、やってみろ。
あまりにも複雑で不毛な選択肢の数々。賽の河原の気分を味わえます。
シナリオも急展開の連続で何が何だか分からない。頭の???が最後まで消えませんでした。
蒼色輪廻も難解でしたが、その比ではありません。
雪山に囲まれた村で行われる淫靡な儀式

観光バスがエンストして、立ち往生した一行。
命からがら山中の村に辿り着き、なんとか一息を付けました。しかし、安心したのもつかの間、ツアー客の連続行方不明事件が起こります。
やっと見つけても姦淫に耽っており、とても正気には見えません。この村はいったい。喪失郷の謎に迫るのでした。
エロミステリーの導入として申し分ありません。
この独特な雰囲気はエロゲー黎明期ならでは。
クライミライと同様の凌辱ミステリージャンルと言えるでしょう。
ネタバラシまでが苦行

ワクワクしたのはプロローグまで。そこからは地獄が始まります。
とにかく話が進まない。
村を歩いても見つかるのは淫行現場だけ。謎を解き明かす手がかりは何一つ見つかりません。
いったい僕はなにをしているのか。プレイ中に疑問が尽きませんでした。
終盤で村の正体が明かされますが、唐突気味で困惑。
積み重ねがないんですよねえ。そのせいでカタルシスがない。
設定自体は面白いんですけどね。今、ネタバラシされてもって感じです。
キャラクターの深堀が弱い
流石にキャラクターが多すぎる。
女性11人。男性約7人。1クラス分ぐらいの人数が入り乱れます。
そのせいで1人1人のシナリオが薄い。こいつは結局なんだった感が凄い。
メインヒロインの美由紀ですら記憶に残りませんからね。
モブなら良いんですが、名前有りなので覚えるだけでも大変です。
結果、誰にも感情移入できないまま終わりました。残念。
システム
選択肢に表示される移動先を選び、行方不明者を捜索します。
それだけなら単純なADV形式なんですが、フラグがややこしい。
- ABCDEの選択肢から正解を見つけるまで選び続ける(今回はA)
- 次にもう一度ABCDEの選択肢から正解を見つける(次はC)
- 更にもう一度…
って流れが最後まで続きます。
選択肢は変わらない、一方で選ぶべき答えは毎回変わる。
捜索だから何度も選ぶ必要があるのでしょうが、あまりにも不毛なんですわ。
代り映えのしない迷路をずっとさせられる苦痛を味わい続けました。つれえわ。
エッチシーン
悪くはないが…。ううーん。
全力で嫌がるヒロインが抜ける

凌辱が割と多く、全力で抵抗するヒロインを楽しめます。
快楽堕ちもないので、陵辱スキーも満足のいくシチュエーションと言えます。
難点として、導入が雑です。
白昼夢の如く唐突にエロシーンが始まるので、状況が全く分かりません。
なぜ捕まったのか。なぜ犯されているのか。この後、どうなるのか。
そもそも捕まるまでは何をしていたのか。何も分からない。
ブツブツの夢を延々と見せられているだけで、置いてけぼり感が凄かったです。
全てがダイジェストなんですよねえ。犯されるまでの過程がないのはちょっとな。
ショタやフタナリなどシチュが散らかっている

思った以上にショタが多い。作品紹介のジャンルに加えた方が良いレベル。
- お姉さんに襲われるショタ
- アナルバイブを差し込みながらオナニー
- 立場逆転のショタプレイ
- 義母と一緒に爺のチンポをしゃぶる
など、ショタ好きには嬉しいシチュが目白押しと言えるでしょう。
それを期待して買う人がどれだけいるのかは分かりませんが。
少なくとも僕はいらない。全部スキップしました。
それ以外もフタナリなど個性的な性癖を入れており、ごった煮になっていました。
この辺は人を選ぶかな。僕はマイナス評価にしかなりませんでした。
まとめ
世界観は面白いですが、内容がパッとしない。
エロシーンもダイジェストで抜けそうで抜けませんでした。
なんか色々と惜しいんだよな。