作品概要

タイトル:夏空トライアングル-NTR-
サークル:信じて送り出したのに…
販売価格:1980円
販売サイト:

シナリオ

絵がエロいんで抜けはします。
ただ、それ以外が色々とモヤるんですよね。冷静になると、ん…?ってなります。

夏休み返上で文化祭準備に勤しむ生徒たち

夏休み最終日の文化祭に向けて、準備に勤しむ主人公たち。
しかし、彼女を狙う3人の間男がいました。

っていうシンプルストーリー。
教師・チャラ男・キモオタとバランスの良い構成です。

夏休み、しかも文化祭準備という最高の寝取られ世界観にワクワクしますな。

価値観のおかしい世界

寝取られゲーあるある。あまりにもアホなヒロイン。
ということはないんですが、倫理観が狂っている。

というか、学園全体がおかしい。下着姿までなら軽いセクハラで許す環境になってる。

学園だけかなと思いましたが、主人公の両親もやっぱりおかしい。
そもそも学園HPに裏サイトを平気で掲載するところも狂っている。

実は世界中が常識改変催眠を受けてるんではと思うレベル。
このせいで寝取られている気になりませんでした。なんかおかしいもんコイツら。

全体的にキャラの深堀が弱い

シナリオ自体はそこそこあるんですけどね。
2人の関係の深さを示すプロローグ的なものが弱い。

また、彼女が間男に気を許すまでのスピード感も早すぎる。
そのせいで印象に残るキャラクターがほとんどいない。

例えば、「気になる陰キャ女子が陽キャに変えられていく日常生活」は間男の手口が鮮やかで、惚れ惚れしたものでした。

また、新妻めぐも専務が最高のクソ野郎で逆に好感が持てました。

3人分ですから致し方ない面はありますけどね。
NTRで重要な感情移入がいまいちかなってのはある。

ゲームシステム

いやあ、デザインは良いんですが、面倒さが勝ちますな。

昼は間男と文化祭準備

彼女か間男の誰かに話しかけることで時間が経過。
間男と話すと文化祭準備が進み、彼女に話すとデートサボリになります。

要は文化祭を成功させるためには間男のセクハラが必須なわけ。

グッドエンディングを目指すとなると、少しややこしいかもしれません。
まあ、やることは話しかけるだけなので、時間をかければクリアは可能でしょう。

夜はSNSチェック

寝取られ特有のSNS監視機能。
間男は画像や動画を貼るので、進行具合に応じて彼女の痴態が流れます。

また、彼女と1回だけメール連絡も可能。
ぶっちゃけ何の意味があるのかイマイチ分かりませんが、彼氏の務めとしてやっておきましょう。

単純作業が続き8月中旬から苦行

やることがなんも変わらん!

1日のルーティン
  1. 登校時はヒロインに話しかける
  2. 昼間は間男に話しかける
  3. 帰宅後はSNSのチェック

これ以外何もしない。
探索パートはありませんし、夏らしい行事も皆無。

ひたすらと学校と自宅を往復し、会話イベントを見るだけ。
夏色のコワレモノみたいなノスタルジーを期待するのはやめましょう。

1週目の8月中旬から苦行でしかありませんでした。全ルートで繰り返すのはムリや。

進行度が分かりそうで分からない

指標
  1. 文化祭ポイント
  2. 間男との関係レベル

2つの指標がどこまで必要なのか全く分かりません。

ていうか、天井が分からない。
文化祭ポイントは100を超えますし、関係レベルも10以上まで続きます。

ちなみに天井まで行かなくても寝取られルートにはいけました。
そのため、関係レベルを最大限まで上げる必要性を感じません。

結果、2週目は終わりのない無常感に苦しむ羽目に。

何といいますかゲームしている気分にならないんですよね。

寝取られゲーにゲーム性を求めるのも変な気はしますが、意味は理解したいよなって話。

エッチシーン

まさかの露出特化エロゲー!?

エロストーリー
  1. チャラ男:盗撮の脅し
  2. 教師:文化祭のチラシにセクシーショット
  3. キモオタ:衣装を作るために

羞恥エロが多く、露出に悶える彼女を楽しめるのが特徴。

公共の場での野外セックスも豊富。
なんかもうそっちで売った方が良かったのでは?と思う内容でした。

ヒロインの葛藤があるようでない

最初から露出に抵抗が無いってのはすでに言いました。
追加で気になる点として、堕ちるスピードが早すぎます。

もうセックスまですんの?痴女か?とツッコミが止まらない。
そもそも欲求不満だったのもありますが、もう少し抵抗してほしかった。

内容的には寝取られ(和姦)に近い。痴女の素質を持っているばかりに…。

NTRに必要な要素はしっかりある

SNSもシルエットセックスも搭載しており、NTRの基本は抑えています。

ただ、SNSはぶっちゃけ回想みたいなもんで、大事な部分がモロ見え状態。
知らず知らずのうちに変えられる…という焦らし要素は弱かったです。

また、シルエットセックスは文句なしでしたが、回想シーンに登録されません。
更に選択肢次第で回避できてしまうので、コンプを目指すのは思った以上にきついです。

面倒なシステムがある上で、周回&最適解を選び続ける。この辺が僕には耐えられなかった。

まとめ

露出羞恥エロと考えると悪くない。
ただ、寝取られと考えると、喪失感が弱いか。

凌辱スキー向けの展開ではなかったですね。

ゲームも面倒で周回するにはモチベが続きませんでした。