作品概要

タイトル:傷モノの学園
サークル:RaSeN 
販売価格:3080円

ゲームシステム

なんだろうな。最初がクライマックスって感じですかね。
「うわ、面白い!」って初めは思ってたんですが、中盤以降から苦行になってました。

クリアはできる。ただ、終わった後が虚無だった。そんな作品。

閉鎖空間で暴走する人間の描き方は秀逸

執行委員長がとんでもないキチガイでして、臨時全校集会で銃を乱射します。
この段階で大勢が死亡し、一部の女性は集団レイプされてしまうわけですな。

逃げ延びた生徒も電波ジャックで携帯電話を使えず、孤立無援。

終いには執行委員長の「女1人につき男1人を仲間に入れる」というセリフで逃げ延びた女は狩られる立場に。舞台設定として、ここまでワクワクする作品はありません。

狂ってるのが正常。そんな異常空間。LastWaltzもそんな作品でした。

大量の選択肢。間違えれば一発ゲームオーバー

ダメな点その1。選択肢がいくらなんでも多すぎる。
ビジュアルノベルということで1ページ毎の情報量が多いのは分かりますが、4,5回ページ送りする度に選択肢が出現するのは極端では?

しかも間違えたら速攻でバッドエンドなので、こまめにセーブをしないといけません。地獄。
必ずCGがあれば救いはありますが、五分五分なんですよね。何もない不毛なバッドエンドを見る事の方が多いです。

複数の主人公視点で物語が進み、混乱必至

ビジュアルノベルの強みと言うか、視点変更が多用されます。
まあ、最初に主人公を選べるので、誰の視点かで迷うことはないでしょう。

ただ、視点主が知ってる前提で進むことも多く、「お前は誰だ?」というギモンが放置されがち。
夕乃慶介は何なのか途中まで不明でした。ていうか、主人公側のキャラが多すぎんだよな。

女教師は割とキャラが立ってたのですが、開始後すぐに捕縛されます。
キャラの薄い男視点が多いので、その辺もダレた原因かもしれません。

また、主人公たちは終盤で合流しますが、全ての視点で同じ会話が繰り返されます。

地の文こそ違いますが、ここは省略して欲しかった。割と長いんですよね。

唐突に狂いだす2人の男主人公

男主人公だけ暴漢側ルートがありますが、唐突なキャラ豹変に戸惑いを隠せません。

朝峰索は助かりたいという一心なのはわかりますが、謎の中二病を発生して無感情男になります。
夕乃慶介に至っては二重人格です。途中まで別人かと思ってたわ。

わざわざこの2人を悪漢にまわす必要があったのか。疑問で仕方ない。

エッチシーン

うっすい!

CGの量は多いと思う。でも、内容があまりにも薄い。
陵辱シーンが始まってもセリフが少ない。地の文に力を注ぎすぎなんだよ。

また、ストーリーに力を入れてるため後半は凌辱シーンが省略されます。

モブが凌辱される様子が放送されてるってずっと言ってるんですけど、見せてくれません。最初だけです。
凌辱の現場もほとんど見せてくれません。バッドエンドで連れていかれてちょっとだけなんかされます。

そもそも主人公たちは捕まるとゲームオーバーですからね。そら凌辱シーン描けねえよな。
更に言うと、主人公3人の内で女は1人だけなので捕縛からの陵辱は見れません。

なお、事後の立ち絵はめっちゃエロいです。もうずっとその恰好でいてほしかった。

まとめ

ストーリー重視の作品で、まず抜けない。
そのストーリーも後半はダレ気味なので、なんだかなと。

まあ、やってみて後悔はしないかな。そんな作品でした。