
目次
作品概要
ブランド:オーバーフロー
販売価格:10,780円
販売サイト:
シナリオ
吐きそう。もうイヤだ。なんでこんなに苦しいんだ。でも、面白くて読む手が止まらない。
そんな麻薬のような作品。長年に渡って狂信者を生み出し続けただけのことはあります。
結末によっては虚脱感がすごいことになるので、平日のプレイはオススメしません。翌日にも影響を与える。
なお、一応は純愛エロゲーですが、内容は「彼氏の寝取り合い」です。
そのため、僕のブログに掲載するに足りうる作品だと判断しました。
世界の大誤算により泥沼化したスクールデイズ

シナリオを西園寺世界視点でざっくり言うと、
- 大好きな誠が桂言葉に片想い中なの知っちゃった!ショックだけど、これを口実に彼と仲良くなれちゃうかも♪
- 彼から頼りにされて毎日が幸せ♪これからもどんどん恋の相談に乗っちゃうぞ♪
- はあ…いくらなんでも上手く行き過ぎ。私が最初に好きだったのに。もうイヤ…
要約すると、スクールデイズの悲劇はだいたい世界のせいです。
まあ、彼女にしてみれば、誠と親しくなれる千載一遇のチャンスだったので致し方ない面もあるでしょう。
ところが、言葉が思った以上に誠に夢中になったのと言葉の味方が学園に1人もいないことが誤算でした。
そんな状況で誠を奪ったらどうなるかは火を見るより明らか。
始まりからバッドエンドが確定している地獄への片道切符がスクールデイズと言うわけです。
負けヒロインにスポットを当て続ける

恋人が固定されることはなく、誠(プレイヤー)の選択次第で次々に入れ替わります。まるでメンコ。
だからでしょうか。本作では純愛エロゲー王道のヒロインとのイチャイチャパートが意外と少ない。
その代わりに負けヒロインの描写を執拗に続けることにしたようです。鬼かな?
他の女と誠が仲良くしている姿を見せつけられる絶望。屈辱。
心理描写こそありませんが、表情から彼女たちの気持ちは察して余りあります。
そして、製作陣はよりによって負けヒロインのエピソードに叡智の全てを注ぎ込みました。
鬱シーンの1つ1つがクライマックス。次から次に想像を上回るフルボッコが始まります。
とてもじゃないですが冷静にプレイできなかったので、僕はXで延々とストレスを発散しました。
読んでいてすごく怖いんですよ。それでも一縷の救いを求めて見続ける僕を嘲笑うかのように最後まで転がり落ちていきます。ああ、無常。
女の悪意が怖すぎてトラウマ必至

なんなら本作の本筋は女の怖さなのかもしれない。それぐらいに邪悪。
先ほど、言葉に味方がいないと言いましたが、そんな生易しいものではありません。
容姿端麗で男子の人気を集める彼女は女子から蛇蝎の如く嫌われており、嫌がらせを受け続けていました。
さらに言葉が「誠と付き合っている」と公言してから当たりの強さはヒートアップします。
誠は言葉と世界以外に乙女からも好かれていますが、言葉以外は派閥が存在しています。
そして、その派閥が孤軍奮闘の言葉に連携して攻撃するのだから女って本当に怖い。
乙女陣営はウザイ女が誠を奪ったことに腹を立て、世界陣営は世界が誠と交際中だと妄信していたため泥棒猫と糾弾します。
ルートによっては凄惨なイジメに繋がり、言葉がどんどん壊れていく様に涙が止まりませんでした。
女性関係にトラウマを持っている人はプレイしない方が良い。それぐらいに恐ろしいです。
有名なスプラッター描写は本作の全てではない
正直に言うと、プレイ前は本作を色眼鏡で見ていました。
インパクトのある描写を入れたネタ作品であり、内容はそこまでではないか。
しかし、すぐにその考えが誤りだと気づかされました。
ここまで愛の尊さと怖さを描いた作品は見たことがありません。本作は「純愛」を突き詰めた傑作でした。
嘘の愛なんて1つもない。だからこそ苦しみ、壊れ、全てを終わらせたくなる。
もう桂言葉を「ヤンデレで怖いネタヒロイン」とは口が裂けても言えません。常に彼女が救われる道を考えてしまう程に感情移入してしまいました。
誠をクズ野郎と思考停止で断罪することもできません。彼も彼なりに現状に苦しんでいるのです。そもそも目の前に全裸の同級生がいて我慢できるかって話よ。
事態をややこしくしたのは世界ですが、恋する少女としては納得の行動です。色々と不運が重なったのは同情します。
スクールデイズはスプラッターメインの怖い作品。そう思う人にこそ本作をプレイして欲しい。それだけのクオリティが本作にあります。
ゲームシステム

アニメとゲームを融合した唯一無二の作風であり、強制オート再生になっています。
クリックでテキスト送りができないためプレイ時間がとんでもないことに。
もっとも、ただの紙芝居ADVなら苦痛でしたが、アニメを見ている感覚と同じなのでダレることはありませんでした。
ただ、ルート分岐が尋常じゃない数なので自力コンプは不可能と言って良い。
本作を全力で楽しむために攻略を見ずにプレイしましたが、永遠に終わらないかと思いました。
内容がえげつないこともそうですが、とんでもない時間泥棒なのでプレイには相応の覚悟が求められます。
キャラクター
伊藤 誠

果たしてコイツはクズなのか。未だに答えを出せていない。
流されやすい性格は明確な短所ですし、ノンデリかつ性欲に正直過ぎるのも問題ではあります。
決意がすぐに揺らぐ誠を見る度に「コイツほんま…」と何度思ったことか。
とはいえ、男子には珍しく驕りも卑屈もないタイプで、料理やアクセサリー作りなどスキルも多彩。
感謝や謝罪をしっかり言葉にしますし、人を見下すこともしません。こう見ると意外と好青年なんですよね。
さらに甘え上手なのも強い。庇護欲を誘うアンニュイな表情を見て恋に落ちた少女は多いでしょう。
モテる理由がよく分かるんですよね。世界が諦めきれないレベルまで惚れるのもしゃあねえなあと。
西園寺 世界

明るく面倒見の良いクラスのムードメーカーであり、みんなから好かれるのも納得の美少女。
家こそ貧乏ですが、それ以外の全てを持っており、あらゆる点で言葉の対比になっているのが面白い。
流石にこのままでは強すぎると判断したのかメンタルにかなりのデバフを受けています。
誠関連ですぐに落ち込みますし、怒りもします。行動が一貫している言葉と比べるとかなり情緒不安定なんですよね。
浮気された時に女を攻撃するのが言葉なら世界は男を攻撃するタイプです。そういう女の子です。
桂 言葉

進撃の巨人でいうライナー枠。製作者の愛を一身に受けている。
容姿端麗で、実家は裕福。その代わりに人望が欠片もありません。
いや、プレイしてみると良く分かるんですよ。これは同姓に好かれるわけねえわと。
オドオドしている上にノンデリ気味。しかも男子人気はすごいですからね。さもありなん。
恋路を応援してくれた初めての友人はいつのまにか恋人を狙う泥棒猫になるし、周りは酷いことしか言わないし、言い寄ってきた誠は唐突に自分を拒み始めるし…。
高確率でヤンデレ化するのは一種の防衛反応と言えます。
エッチシーン
身体も心もリアルに動くセックス

日常パートからエロシーンへのシームレスな移行。
日常をエロが侵食したような錯覚を受け、これが本当にエロかった。
1シーン毎の尺は短いですし、構図も正直よろしくありません。ただそれでも抜ける。
やはり「動」は大事だと再認識した作品でした。
また、各シーンのセックスがヒロインの心情を如実に表しているのも素晴らしい。
セックスは快楽を求めるだけのものではありません。彼を縛り続けるための楔にもなるのです。
誠の心が離れるのが怖いからセックス、泥棒猫から奪い返すためのセックス、自分自身を救うためのセックス。
肉体的な快楽だけではない。精神的な快楽を求めるヒロイン達の心の揺れ動きが抜けるのです。
そういうこともあってエロシーンだけ見てもエロくありません。そこまでの導入があるからこそ抜けるわけ。
実に多彩なエロシチュエーション
シチュエーションの良さも光ります。
王道の純愛Hは意外に少な目で寝取りHまみれになります。
一応は途中で誠と言葉の交際に区切りがつけられるのですが、言葉はそれを認めていません。
そのため、彼女視点で見ると彼氏を世界に寝取られているわけです。
一方で世界もセフレみたいな扱いを受けるルートの他、なぜか別の男と付き合って望まぬセックスを続けるルートもあります。
そもそも世界視点で言えば、BSSのスタートですからね。彼女が一番アブノーマルかもしれない。
爛れに爛れた三角関係の結末。ドロドロしたシチュエーションがあまりにもスケベ過ぎる。
まとめ
プレイ後の感想を言い合いたい純愛エロゲー。
ドロドロした三角関係をここまで書ききった製作陣に感動しました。
エロシーンも抜けるんですよね。彼氏が寝取られるというある意味で斬新なセックスをご堪能ください。

























