作品概要

タイトル:C.Uニトロニィル
サークル:栗pick
販売価格:1540円
販売サイト:

シナリオ

良作ではあります。が、とにかく長い。シリアス一辺倒の展開が終わらない。
エロもシチュは素晴らしいですが、シナリオを挟むタイミングが早く興奮も長続きしません。色々と惜しいんだよなぁ。

妊娠しなければ助からないビフロ症に感染する女性

かつて降り立った変異種(宇宙人)との戦いが終結した後に発生した奇病。
妊娠をしないまま時が経てば、バケモノに変わりはててしまいます。

そこで政府が取った施策が治療行為のセックスを強制すること。
恋人や夫では認められず、政府が認めた職員のみが女性を自由に犯せるのです。

そして、その職員がとんでもないゲス野郎ばかりで、様々な恥辱まみれた行為で己の欲望を発散するわけです。

しかし、政府に逆らえば命はない。絶望的な境遇で人々は生きていきます。
こういったディストピアの展開はたまらないですな。

性行為をしないと命を落とす同人誌もありますが、こういった極限状態のエロは興奮が高まりますなあ!

変わり果てた世界でマナは戦い続ける

絶望的な状況であっても戦い続ける人もいます。
主人公のマナはとある秘密と持ち前の正義感で兵として変異種を討伐していました。

ただ、敵は変異種だけではありません。
バケモノになった人々やレジスタンス。政府にたてつく人間も倒さねばならぬのです。

そのため、彼は多くの町民に憎悪の目で見られるわけですな。
仕方ないとはいえ、やるせない気持ちになります。

ひたすらに暗い描写が続く

本作にコメディ要素は皆無です。
絶望をベースにして、新たな絶望を練りこむ作品として無二の存在と言えるでしょう。

そもそも明るい人が一人もいませんから。
空元気の人はいますが、かえって辛い気持ちになります。終わりだよ、この町。

寝取られや凌辱もしっかりストーリーに押し込んでおり、絶望を拡大させます。もう止まりません。

そんなわけでシリアスゲーとして素晴らしいのですが、中盤でお腹いっぱいになる可能性が高い。

良くも悪くも展開が変わらないんですよ。
不幸→幸福→不幸のサイクルなら多少は気が晴れますが、不幸→不幸→不幸ですからね。

まあ、多少の幸せはありますけど、あまりにも細い。たまにそれが不幸の前準備だったりするから救えない。

一向にハッピーエンドを迎える気配のない展開にダレ気味

ひたすらに不幸を叩きつけてくるので、ここまで頑張れば救われるというのがありません。
そもそも寝取られなので選択によっては、まともな結末を迎えないわけですが。

この辺は氷雪の姫君が近いですね。

あっちは短編なので、良いんですけどね。
本作は長編であり、苦しみがエンドレスです。耐えて下さい。

後味が悪いと言うより平坦な暗さにダレるというのが正しい。

ゲームシステム

バトルはオーソドックスなRPG

ナイフと銃を使い分けて、敵を殲滅しましょう。

難易度はそこそこで出し惜しみをするとザコにも負けます。
とはいえ、クリアが難しいわけでもありません。難易度調整はかなりしっかりやっている印象ですな。

進め方としては、ひたすらにミッションを受けていくのみ。
迷う要素は無いので、世界観に集中したい人に良い作りです。

エッチシーン

ガチでエロい。
ヒロインをひたすら辱めることに重きを置いた精神陵辱に定評のあるサークルです。

  • ミッションの内容を復唱をさせながらイタズラ
  • 感じる要素を詳細に説明させ、羞恥心をあおるプレイ
  • ヒロインの反抗心をギリギリまで残すことで、ヒロインの反応を徹底的に楽しむ

など刺さる人にとことん刺さる構成になっています。

欠点として、あいだあいだでメインシナリオを挟むので、どこか消化不良感が続くことです。

物足りないんですよね。え?もう終わりなの?って感じのエッチシーンが続きます。
メインシナリオを進めないといけないので仕方ないのですが、エロイベのオマケ感が拭えないかなあ。

ナナハはこの辺のバランスが良かったかな。

まとめ

良作なのは間違いなく、エロスも十分。
しかし、メインシナリオが長く、途中で挟まれるエッチシーンがやや短い印象。

シナリオもひたすらに暗いので、途中で挫折する危険はあります。

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