目次
作品概要
タイトル:アリステラの錬金工房
サークル:もぐハチ
販売価格:1430円
販売サイト:
シナリオ
こーれは隠れた名作です。
なんというか妥協が一切ない。自分の出来る範囲で全力を出したと言うのが伝わってきます。
悪魔に騙され、異世界に閉じ込められたアリステラ
現実世界で苦しんでいた因幡ありす。
そんな少女に目を付けた青年が異世界に転移させ、「錬金術師アリステラ」として闘いの力を与えます。
最初こそ異世界ライフを満喫していたアリステラですが、次第に騙されていた真実に気づくのです。
呼んだのは悪魔であり、彼の作ったゲームでアリステラは戦うことになったのです。
ルールはこんな感じ。
- APを補充しなければ、アリステラは死ぬ
- APは自然回復せず、悪魔との性交渉でのみ回復する
- アリステラに錬金術師の能力を与える(要AP)
- 戦うための魔物を世界に用意する
まさに悪魔の所業。
RPGができるような舞台を作り上げたゲームマスターを悪魔がしているわけ。
こんな絶望的な世界を脱出できるか。アリステラの奮闘が始まります。
異世界が実は地獄だった。流行の異世界転生のアンチテーゼのような作品です。
ハテノ、ソラデもそうでしたが、こういった作風は実にそそられますねえ。
現実世界に戻るため、もう1人の悪魔を討伐せよ
ゲームというからにはクリア条件もしっかりあります。それがデスハート・キャロルの討伐。
ラスボスである彼女を倒せば晴れて自由の身というわけ。シンプルなルールと言えますな。
しかし、そこは悪魔。あらゆる手段を行使して、アリステラを異世界に残そうとします。
因幡ありすが選択できるエンディングは4つ。それぞれがどのような結末を迎えるのか。ぜひ見て頂きたい。
凌辱エロゲーにふさわしい後味の悪いエンディングばかりです。こうご期待。
明かされる残酷な真実にアリステラの決断は・・・
エンディングに至るまでのプロセスも秀逸。
この世界はなんなのか。先代「アリス」の日記を読み進め、真実を明らかにしていきます。
救いなど1つもない。地獄のような現実。
それに抗い続けた先代の意志を継げるのか。少女の小さな肩に全てがかかっているのです。
マジでストーリーに隙が無い。面白い。そう思える内容でした。
まあ、ハッピーエンドを求める人には向いてないね。熱さもない。
鬱になりたくない!とにかく抜きたい!と言う人には納刀少女サヤがオススメ。同じく異世界転生系です。
ゲームシステム
弱点魔法を放ち、敵を殲滅せよ
立ち絵が動くとオリジナリティあふれる戦闘シーン。
弱点属性がトランプのマークになっており、敵の名前でそれが分かります。
- ハート
- ダイヤ
- クローバー
- スペード
弱点を突かなければ、まともにダメージが通りません。
出し惜しみせずに放っていきましょう。
サブクエストをクリアして、新たな魔法を習得
魔法はサブクエストをクリアすることで、習得していきます。
ダンジョンをクリアする度に村人が新たなクエストを出すので、1つずつクリアしていきましょう。
先ほど言ったように弱点を突かないと倒せないので、サブクエストの消化はほぼ必須です。
MPは錬金したアイテムでしか回復しない
本作の主人公は錬金術師。あらゆるアイテムを自作していきましょう。
特にMPは錬金したアイテムでしか回復しません。必ず必要な作業となります。
ただし、APは基本的に悪魔との性行為でしか回復しません。
生きるために犯されなくてはいけないアリステラの苦悩を堪能できるのは良いですねえ。
エッチシーン
悪魔の性癖に同意しちゃう自分が悔しい・・・!
己の欲望を満たす骨組みを作った悪魔。その行為に敬意を示したい。第三者として。
当事者は嫌だね。地獄だよ、あの世界は。
APと引き換えに身体を売り続けるアリストテラ
弱みを握られた少女が堕とされるシチュが好きなあなたへ。
生きるために仕方なく精液を求めるアリストテラが非常にエロい。
しかし、それも最初だけ。次第に悪魔の魅力に篭絡されるのです。
所詮は町娘だからね。悪魔には勝てんよな?
明るい冒険譚に潜む暗く淫靡なエロス
相手は悪魔なので、どう転んでもラブラブ展開にはなりません。
騙され、壊されていく過程を楽しめる作品として申し分ありません。
なお、寝取られ要素はほぼありません。彼氏役がプロローグでしか出ないからね。
悪魔とのプレイしかないのが残念か
世界観的に仕方ないのですが、悪魔が絡んだエロスしかありません。
バトルファックはもちろん村人からのセクハラもありません。まあ、そもそも他の村は悪魔に滅ぼされてるから仕方ないのですが。
エロのバリエーションがもう少し欲しいかなと思わないでもない。
そういう意味で某ヒロインの公開レイプは最高でした。ああいうシチュがあれば文句のつけようが無かったかな。
まとめ
処女作でありながら素晴らしい完成度。
後半はややダレますが、ゲームとしても良作で最後まで一気にプレイできました。
3,4時間で終わるのでちょっと興味あるなという方はぜひ。