目次
作品概要
タイトル:ハテノ、ソラデ。
ブランド:薄明光線
販売価格:1760円
販売サイト:
ゲームシステム(前編:イルメニス編)
これは埋もれた良作。
前編と後編で構成されており、両者で雰囲気は大きく様変わりします。
ゲームシステムもまるっきり変わるので、項目を分けてレビューします。
ハートフルな異世界転生?いいえ、地獄転生です
いじめられっ子のアイカは異世界からの呼びかけに応じて、転生を果たしました。
異世界転生と聞くと、主人公のサクセスストーリーを思い浮かべるかもしれません。
ですが、一般における異世界転生とは何もかもが違います。
- 召喚をした可愛いツンデレ魔法少女はいません
- 現代の知識で無双して、称賛されることはありません
- 先陣を切って人々を守る力も手に入りません
救いを求めた彼女は異世界で更なる地獄に叩き落されたのです。
監獄城砦イルメニスに閉じ込められた女囚たち
イルメニスは力でヒエラルキーが決まる世界。必然的に女性の立場は低くなります。
食料も満足に与えられない女性は対価として自らの身体を差し出します。
もちろん納得できるわけがありません。
しかし、そんな女性は食料を制限され、殺される未来しか残されていません。
従ったとしても心はすり減り、最後は壊れてしまう。
そんな地獄のような場所だったのです。
地獄から地獄へ。
絶望したアイカでしたが、助けてくれたリュノに救われました。
このままでは私も慰み者で終わってしまう。そうなってはいけない。
彼女はリュノを連れてイルメニスからの脱出を目指すのでした。
捕まれば終わりのスニーキングミッション
イルメニスの女性は無力。それはアイカも例外ではありません。
むしろ事情を全く把握していない分、他の女性よりピンチと言えるでしょう。
そんな彼女が男につかまればゲームオーバー。隠れながら監獄を探索しなければなりません。
幸いにもマップが薄暗く見つかりにくいです。しかし、それは男も同じ。
走って物音を立てれば死角から男が襲ってきます。焦らず急がずに進まなければなりません。
見つかっても逃げ切ればセーフですが、捕まればアウトです。
いちおう戦闘はあるものの基本的には助かりません。なにしろ攻撃コマンドがありませんからね。
協力し、欺き、知恵を振り絞れ
何度も言うようにアイカは無力な少女であり、異世界の知識は何一つありません。
また、現代の知識も牢獄では無用の長物。1人では到底生き残れないのです。
そこで彼女は頼れる味方を探し、協力を取り付けていきます。
彼女に共感した人々が助け舟を出していきます。
しかし、忘れてはならないイルメニスの住人達の過去。
そう、協力者のほとんどが犯罪者であり、アイカを騙している可能性があるのです。
いったい何が嘘で何が真実なのか。
誰を信じて、前へと進んでいくのか。アイカの選択で物語の結末は変わります。
こういった無力な少女が知恵を振り絞ってゴールを目指すゲームは良いですね。
雰囲気も出ており、非常に楽しめます。
前編の攻略情報
ルートが複数あり、けっこう迷います。
もっとも添付の攻略情報を見ればだいたいは分かります。
ただし、1点だけ。トゥルーエンドは人によっては詰みますので情報共有。
それはイベント『約束の青空』の取得タイミング。
攻略概要を見ると「リュノとの3回目の好感度イベント」直後に取れるように思えますが、実際は「技巧石を置いた後のリュノとの最後の会話時」です。
- リュノと3回の好感度イベントを発生させる
- 技巧石を取得する
- リュノとの最後の会話イベントを発生させる
おそらく技巧石を置いた後に好感度イベントが発生しても手遅れと思います。
その他も微妙にフラグの順番が影響してそうなので、攻略概要の順番に従ってください。
僕はこれが分からないで前編に7時間弱も使いました。1周は慣れると1時間で終わりますからね。どんだけ迷走したんだと。
ゲームシステム(後編:ハテノ、ソラデ編)
後編はイルメニスの後日談から始まり、この世界の秘密が紐解かれます。
エロシーン皆無の思い切った作りですが、これをしないとアイカが来た理由がさっぱり分かりませんからね。
エロゲーとしては前編で終わりですが、物語としては後編からが本編です。
制作者はオマケと位置付けているので、とりあえず30分だけやってみると良いかもしれません。
なお、大長編であり、僕は後編クリアに20時間かかりました。
無力な少女は世界を救いに動き出す
前編と違い、後編は王道の異世界転生ものっぽくなります。
仲間と力を合わせて世界の秘密を解き明かすのです。
前編でちりばめられた謎の数々。それを解き明かすために
少女は前に進みます。
ただ、やってみると分かりますがアイカは依然として弱いです。
サポートはできますが、敵を倒すことは到底不可能。
強力な仲間に支えられることで、なんとか苦難を切り抜けます。
アイカはそんな現状に思い悩むことになります。
無力な少女を飛躍的に成長させない製作者の意志を感じました。
でも、冷静に考えると当然ですよね。
現代人がファンタジー世界で平気に戦える事の方が不思議です。
フィクションでありながら独特なリアリティも持った良作だと感動しました。
シナリオもしっかり作っており、飽きないです。時間はかかるけどね。
やりごたえのある難易度でレベル上げは必須
ラスボスの腹心が出始める頃に難易度が激化します。
主人公側はシェドという男が主力なのですが、それ以外がイマイチぱっとしない。
HPは元より防御力も低いので、敵の攻撃で一発ノックダウンも珍しくありません。
また、シェドは確率でアイカをガードしますが、そのせいで被ダメが増えて死ぬ危険が上がります。
シェドが倒れると攻撃手段が無くなるので、一気に厳しくなるんですよね。
昔ながらのJRPGって感じ。ストーリーも長いのでクリアとなると根気がいります。
そう考えるとエロ無しは良かったかもしれません。諦めもつくので。
かなりやりごたえがあるので、RPGファンははまるでしょうな。
ぜひ最後の景色を眺めてもらいたいところです。
後編の攻略情報
基本は一本道ですが、「フラック街道の遺跡の場所」が割と分かりづらいので画像を貼っておきます。場所は中部。
右端のくぼみを降りられますので、そこの切り株を調べて下さい。
なお、アイテム収集はサークルのページで確認してください。
「果ての、空で。攻略ページ」
ボス戦に関してはガリョウが鬼門で、ここさえ乗り切ればクリアは見えます。
裏マーケットで防具をフルで鍛えて、レベル上げもガンガンしておきましょう。
撃破時のレベルはシェド78、イリーア68、藍夏70でした。これでも全滅ギリギリの勝利。
エッチシーン
閉鎖空間でレイプされる女の子たまんねえ!!!
閉鎖空間の何が良いって「逃げ場がないこと」です。
安全地帯が存在しない。どこをいっても犯される。そんな地獄のような場所。
救いもなく、捕まればレイプされても耐えるしかありません。助けは来ないのです。
こういった極限状態の凌辱は大好物。ラフィもエロかったんだよね
また、無力な少女が何もできずに泣きながら犯される。凌辱スキーにはたまらない展開です。
男達は女に飢えており、犯すことしか考えていません。
泣いても抵抗しても喜ばせるだけなのです。
信じていたのに裏切られてレイプされる展開もあり、如何にして少女の心を折るかがエッチシーンの全てです。
「無力な少女」がそもそも同人エロゲーで少ないですからね。逃亡中とかもエロかったよね。
まとめ
独創的な設定に面白いゲーム。
エロも僕好みで素晴らしかったですね。
欲を言えばもう少しエロのバリエーションが欲しかったかなと。
ラフィみたいに犯された後の展開があれば良かったですね。本作はレイプ=ゲームオーバーなので。