目次
作品概要
タイトル:シアン・レコード -落第騎士の姦淫録-
サークル:みちりまる
販売価格:1540円
ゲームシステム
光るモノは感じますが、色々と惜しさも目立つ作品。
やりたいことが多すぎて取っ散らかってんだよなぁ…。
壮大な風呂敷に対してシナリオが駆け足
1時間45分でノーマルエンドに到達できますが、これだけだとチンプンカンプンです。
いや、分かるんですが、ラストで一気に話を畳むので理解が追い付きません。
余韻もなく、あっさり終わるので何とも言えない気持ちに。
諸々のサブイベントをすれば分かるのかもしれませんが…。
メインストーリーだけ一気にクリアしようとする人には向いていない作品と言えます。
純愛イベントでキャラが深堀されるが…
多分ね。ここでストーリーの深掘りができるんですよ。
なら、やれば良いじゃんって話なんですけど、どうにも気乗りしない。
1番の理由はサブキャラに魅力を感じる土台がないことでしょうか。
メインストーリーだけだとマジで話に絡みませんからね。興味を全く持てない。
もう少しがっつりメインストーリーに絡ませて欲しかったな。
この辺はPrayGameがうまかったですね。
サブキャラがメインストーリーに絡みますし、進めることで能力強化もできました。
後はまあ進めた先が和姦か百合なので、陵辱スキー目線でやる気が起きないってのもありました。
しっかりとした作り込みが伺える良バトル
戦闘自体は非常にシンプルな女1人旅。
ダンジョンをクリアすることで、魔法屋で新たなスキルを取得できます。
まあ、短編なので種類は少ないですが、独自性があるのは良いことです。
エロに関しては、服ダメージにバトルファックと欲しい機能を完備しています。
ちなみに全裸になりません。仕方ないね。
エッチシーン
1個1個の要素が薄い
確かに種類は多い。力を入れてるのが伝わる。
ただ、1つ1つが薄くて物足りない。なんかこうもっと欲しい。
淡々としてるんですよね。カタルシスを感じないというのでしょうか。
痴漢シチュは大好きなんですが、アッサリ気味で残念でした。
広く浅くなんですよねえ。特化型に比べると弱いよなぁ。
ヒロインの感情の変化が分からない
なんだろう。悲壮感があまりない。
テキスト量の問題でしょうか。あっさりと犯されるだけなんですよね。
また、各イベントを一気に読み進められるのももったいない。
普通は開発度に応じて段階エロになり、感情の変化が分かりやすくなります。
が、本作にそれはない。プレイヤーが淡々とエロイベを進めるだけで、ヒロインの葛藤が皆無です。
別に快楽堕ちしろといってるわけではなく、エロイベを始めるまでの助走が欲しかったんですよね。
薄味なんだよな。色々と。
まとめ
処女作としての完成度は確かに高い。
価格相応なのも間違いない。が、価格通りに満足できるかは怪しい。
色々と足りないんだよな。余計なイベントを省いて、1つ1つを膨らませた方が良い気はしました。