こんにちは、エロガモです。
同人エロゲーを始めていつの間にか10年を立ちました。数えきれないぐらいの作品をプレイしました。
ただ、当たり前の話ですが、それ以上に多くの作品が生み出されているわけで。
僕ぐらいの廃プレイヤーでもやりきれないですから一般プレイヤーは言うに及ばず。
必然的にプレイできない作品が多くなるでしょう。となると、売り上げにも大きな差が生まれます。
そこで考えます。売れてる作品とそうでない作品の差はなんなのか。
普通に考えればあるはずですよね。
というわけで、今回はプレイした作品を振り返りながら売れない作品の理由を考えてみます。
先に言っておきますが、本記事にアドバイス要素はありません。
ただ、だらだらと現状の同人界隈の飽和を語っていくだけです。そんなとりとめのない話です。
根拠も何もない経験則で話すだけなので、その辺もご了承ください。
目次
技術的な差はない
売上5,000以上の大型作品。一方で売り上げ1,000以下の鳴かず飛ばずの作品。
どちらもプレイしましたが、技術的な差はそんなにありませんでした。
なんなら1,000以下の方が凝った作りの場合もあります。
僕がレビューしたC判定の作品に売上5,000以上も多くありますからね。売り上げが良い=面白いは成り立ちません。
完全に同レベルの作品を比較して売上に差が出た場合、原因はネームバリューですね。そんな界隈です。
販売数100以下は技術的な問題で、
— エロガモ@同人ゲームレビュー (@dakku_kamo) July 10, 2021
販売数1000以下はネームバリューの問題で、
販売数5000以下はジャンルの市場規模が問題。
なお、性癖に突き刺さりやすい作品は販売数100~1000に多い。
もちろん完全に同レベルなんてありません。売れる作品ならではの何かがあるはず。
ではどこに原因があるのか。より詳しく考えていきます。
プレイヤーの目が肥えて、普通の水準が上がった
ここで売れていない作品を見ていきます。まずは月に願いを。
現時点で売り上げは300以下。売れてると言い難い作品です。
では、作品としてダメかというとそんなことは全くありません。
RPGツクール製品として平均以上の作りになっています。
システムは平凡ですが、デザインは凝っていてサクサクとクリアできました。
良い意味で普通レベルの作品という印象。せめて500は売れて良いと思うんですが。
なんで売れてないのかを考えました。でも、答えはなかなか出ません。
それでも考え続けた結果、単純にプレイヤーの要求レベルが上がっただけと言う結論に至りました。それしかない。
その根拠として「さくらひいろ」さんの作品を見てみましょう。
好きなサークルの1つでして、2012年から2021年にかけて定期的に作品を販売しています。
2012年あたりは1,000以上の売り上げをコンスタントに叩き出していたサークルでした。ところが、2019年以降から売上500を常に下回るようになりました。
作品レベルが下がったわけでもなく、方向性も変わってません。
その代わり、年数が経過したことで多くの同人エロゲーが生まれました。
そうなると単純に埋もれますし、同レベルだと評価もされにくくなったのでしょう。
普通ってなんだって話ではありますが、現状に古参組の方が苦労しているのかもしれません。
ゲーム性は二の次。如何にエロのバリエーションを増やすか
それじゃ普通のレベルを上げよう。
そこで考えるのがゲームかエロです。どちらかのレベルを上げていけば自然と注目されるはずです。
実際、ノアと黒の魔術師のように作りこまれた作品も誕生しました。
マジで本作は斬新で面白いです。やってて感動しました。
で、実際に1,000以上は売れています。処女作でこれなら大健闘と言えるでしょう。
ただ、個人的にはやはり少ないなと思ってしまいます。それだけゲームは作りこんでいるのです。
なぜ売り上げが伸び悩んだのか。
ずばり、エロにそこまでの魅力がないからです。
悲しいかな。面白いだけでは売れないのが同人エロゲー界隈です。
実際に売れてる作品を見るとエロにとにかく力を入れています。
ゲームとしては面白くない作品の方が多いんですけどね。
プレイヤーが求めているのはエロですので、ビジネスとしては何も間違っていません。
エロと融合したゲーム性は売上に影響する
一方でエロとゲーム性をうまく融合させた作品は爆発的に売れています。
バトルファックもそうですし、アリッサのようにコスプレができる作品も評価が高い。
RPGは戦闘をいかに楽しませるかが肝なので、そこにエロを入れるのは最適解ですよね。
まあ、最近はバトルファックも飽和気味で飽きられています。ぼちぼち違う方向性も必要なんでしょうね。大変だあ・・・。
RPGツクール製はマイナスにならない
さて、同人エロゲーではRPGツクール製が非常に多いです。
となれば、飽和してしまい作品が埋もれる事を危惧するかもしれません。
しかし、実際の話、売れてる作品は未だにRPGツクール製です。
RPGツクールはゲームの独創性には難がありますが、エロに関しては関係ありません。
要するにエロで売る同人エロゲーにおいて、RPGツクールのマンネリはさして問題にならないのです。
そういう意味で新規サークルも参入しやすいと言えるかもしれません。
まあ、壁があるとはいえ相応の知識があれば、かなり作りこめますけどね。フィリアとかそんな感じ。
RPGツクールの見解は以下の記事に詳しく書いています。
少しでも面倒だとプレイヤーは離れる
RPGツクールがいまだに流行っている理由。
単純です。操作がとにかく簡単で覚える必要がないからです。
性欲に従ってエロゲを買う僕ら。ゲームの理解から始める我慢は持ち合わせておりません。
RPGツクールは古参はもちろん新規も感覚的にプレイできて説明がいりません。
この辺のメリットを活かさずに序盤から説明を連打されるとプレイヤーは飽きます。続きません。
みんなが買うから買うという身も蓋も無い話
ぶっちゃけこれですよね。
売れるから注目されて更に売れる。正のスパイラルに入れば良いんです。DLsiteのランキングに載ればジャックポットです。
しかし、世の中そんなに甘くないわけで。
最初に視界に入るのが総合ランキングなのがいやらしいですよね。CGやASMRも参入するのでランキングに乗るのは新規にはほぼ不可能です。
最後に:売れないのはプレイヤーの我儘
良い作品が出過ぎてプレイヤーの目が肥えてしまった。
そのせいで平均レベルも一気に上がった。
僕らとしては良い作品が多いと嬉しいですが、新規サークルにはたまったものではありません。
この辺、埋もれた作品をサルベージする何かがあれば良いんですけどね。
ちなみに僕個人としては、売り上げを伸ばしているエロ特化の作品ははっきり言って嫌いです。
なんかもう「こうすれば売れるんだろ?」感がにじんで見えるんですよ。
もちろんビジネス的に何も間違っていません。労力をかけるのだから売れないと話になりません。
しかし、そのせいで拘りを持ったエロゲーが消えていくのは耐えられない。
「僕はこんな性癖を持ってるよ!」という真摯な叫びを持った作品。それこそが同人らしさだと生意気にも思うわけです。
最近は売れてる作品より売れてない作品に目を向けてます。
— エロガモ@同人ゲームレビュー (@dakku_kamo) July 10, 2021
売れてる作品は万人受けを狙いすぎて、生粋の同人エロゲプレイヤーにはマンネリしか感じないねんな。
レビューブログがそんな作品を後押しできれば良いんですけどね。情けない話ですが、力及ばずです。
ラフィはガッツリとレビューしましたが、僕のブログからは10回売れた程度です。1,000は売れてほしいんだけどな。
以上、とりとめの無い話でした。