作品概要

タイトル: その後、勇者の姿を見た者はいない
サークル: ぽいずん
販売価格: 3300円
攻略時間: 12時間
販売サイト:

シナリオ(全体の構成)

安定して面白い。テイルズオブシリーズに似た作風。
販売は「ぽいずん」さんですが、実質的な作業はツェツァーリアの製作者「勇者乾電池」さんがしています。

元々は勇者乾電池さん単独で作っていましたが、諸々の事情で今回のようになったとのこと。
そのような理由で毛色は今迄のぽいずんさんと全く違います。

王道のJRPGエロゲーで後味もさわやか

こういうのが良いんだよのすべてが詰まってる。

なんだろう。すっきりするんだよな。
ああ、僕はRPGしたんだなって。楽しかったなって。エロ抜きに世界に浸れたなって。そう思える作品。

若干の青臭さも含めてテイルズっぽさがありました。まっすぐ過ぎて照れちゃったよ。
アリエスに近いものを感じる。

会話システムでキャラ愛が深まる

イベントが進むごとに3人の会話が発生します。
メインストーリーでは足りない絡みを増やすことで、キャラ愛が深まる良い構成。

これは3人の物語なんだと強く意識できました。メインキャラがブレないのは大事よ。

余計なサブイベがなく、メインストーリー1本で進むのも素晴らしいですね。

壮大な世界観にワクワクするが、尺不足感は否めない

壮大な世界観が好きな人にはぴったりの作品です。とにかく圧倒される。

同人エロゲートップレベルのスケールの大きさじゃないか?
かの名作レナリスサーガでさえ勝てない。えっぐい。

序盤こそファンタジー路線ですが、途中からSF要素をガンガン入れてきます。
あらゆる時代・文明のネタを詰め込んだ大風呂敷を堪能できます。すーごいんだ。

ただ、難点として尺が全く足りません。例えるなら2クールのアニメを1時間に圧縮した感じ。

間違いなく面白いし、終盤はワクワクする。
ただ、ストーリーを理解しようとすると知恵熱が出る。あまりにも展開が早すぎる。

正直半分も理解できてるか怪しい。攻略サイトより考察サイトが欲しい。そんな作品でした。
展開が早いと飽きないメリットはありますが、置いてけぼり感も感じるんですよね。

シナリオ(ストーリー)

TSした勇者が始めるセカンドライフ

プロローグ

魔王を打倒した勇者アステル。
喜びもつかの間、未知の魔法で女体化してしまったのだ!

女体化しても誰も信じてくれない。仕方なくアステルは一介の冒険者としてセカンドライフを過ごすことになった。

女体化にそんなに悲壮感を感じてないあたりは流石の勇者。まあ、全男子の夢だしな。

仕事の中でアステルはイマ、ディザスタと出会い友情を育んでいきます。
序盤は完全にファンタジーRPG。勇者の後日談を堪能しましょう。

国家間戦争に巻き込まれるアステルちゃん

平穏もつかの間、意図せずしてアステルは2か国の戦争に巻き込まれていきます。
その戦争の規模がやばい。人類全滅しかねない勢い。

元勇者として何ができるのか。ここから物語が大きく動き始めるのです。
中世と近代の融合したハチャメチャなストーリーが面白いのよ。なんか銀魂っぽい。

謎の男メナスの登場で物語は混迷を極める

こいつの登場で本格的に話がややこしくなる。頭が爆発する。

何を言ってもネタバレになるので多くは語れませんが、作品ジャンルが180度変わります。
これまで「偽勇者の横暴」や「ならず者の窃盗」みたいなイベントしかなかったので面喰いました。戦争ですらしょぼく見えた。

まあ、謎のイケメンは物語を盛り上げる大事な要素だからね。ハテノ、ソラデのシェドみたいな奴。

そして、勇者は再び世界を救う

救います。良く分かりませんが、救います。
メナスだけでもややこしかったのに終盤はそれすらも霞む展開がプレイヤーを待っています。

広がり切った風呂敷が更に広がる衝撃は本作でしか味わえないと思う。千切れちゃうよ。

一週目で全てを理解するのはムリかもしれない。
感じるままにプレイすれば良いんじゃないかな。楽しいよ。

ゲームシステム

王道ながらも個性のある仕組みで一向に飽きない。素晴らしいの一言。

絶妙のバランス調整で緊迫バトル

ノーマルモードなら苦戦することはありません。
しかし、油断すると普通に負けますし、インチキじみたワザもありません。

ストレスを感じずに戦闘を楽しめる良バランスだと感じました。ボス戦が楽しいんだ。

より味を求めるならハード以上に設定しましょう。一気に難しくなります。

アビリティセットで能力をカスタマイズ

アビリティセットでキャラ毎のカスタマイズも可能です。
特にMCの自動回復は恩恵が大きく、魔法特化のイマにつけると戦闘が劇的に楽になりました。

これ以外も武器に戦技をつけたりと、シンプルながらもレベル以外の育成要素がありました。
必要最低限のカスタマイズと言ったところでしょうか。ストーリー重視ならベストかなと思います。

スロットが楽しくて時間を忘れてしまう

ミニゲームはすっ飛ばす僕ですが、これは2時間は遊んだ。
ルール何1つ分からないんですけどね。なんかはまったわ。

やはり歌の存在が大きいか。大当たり演出でドーパミンがトバドバよ。

設定やら目押しやらの知識を持っている人はより楽しめるんじゃないかな。たぶん。

エッチシーン

勇者乾電池さんのイラスト本当にきれいでエロイんだよな。
アニメっぽくて好き。とらうま商事さんの系譜。

ぽいずんさん監修の影響でしょうか。「分かってる」エロシチュが目白押しです。

敗北レイプは凌辱エロゲーの華だよね

ボス戦では敗北レイプが搭載。悲劇のヒロインを堪能できます。
全部とはいかないですけどね。がっつりエロイよ。

  • オークションで売られたり
  • 輪姦されたり
  • 触手責めされたり

王道の辱めを網羅しております。語るまでもないな?

羞恥シチュも目白押し

ヒロイン3人みんな初心なので、反応が本当に楽しい。興奮しちゃう。
アステル君とか本当に元男だったのか疑うレベルで乙女。可愛すぎ。

  • 野球拳バトル(脱衣ではなく、エロイベが進むだけ)
  • マセガキと混浴
  • 掃除中にセクハラ

感度も抜群なので、やめてと懇願しながら絶頂します。好きですねえ。

ちなみに通常戦闘でのバトルファックはありません。野球拳がその役を担っている模様。

ボス戦以外は敗北レイプもありません。間違っても服ビリを期待しないように。

段階エロもありボリュームは十分

ほとんどエロイベントは最大3段階まであり、次第に過激になっていく仕様です。
前作ツェツァーリアでは物足りなかったエロが補完されている形。

まあ、処女ルートがあるので「レイプ後に更に脅されて」はありませんが、それでも十分に興奮できました。

まとめ

とにかく世界観がエグイ。風呂敷が広がりまくっている。
ただ、その弊害で駆け足感が否めない。内容も難しいので知恵熱になります。

それ以外は特に気になることもなく一気にクリアまで駆け抜けられました。
戦闘は面白く、エロも申し分なし。良作だよ。

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