作品概要
タイトル:群青のオルファネージ ~淫欲に堕ちゆく無垢なる少女~
サークル:こみなみ
攻略時間:16時間46分(ノーマルモード、トゥルーエンドまで)
販売価格:1980円
販売サイト:
シナリオ
同人SRPGの歴史にまた1ページ。WE ARE BANDITS!!以来の傑作SRPGの爆誕です。
差別を受ける孤児達の絆を描き切った名作
かつて存在した帝国の戦災孤児「群青」。
ソラハ国民の差別を受けながらも懸命に生きていました。
同じ差別を受け続けた仲間だからこそ強い絆があります。
どんな窮地に陥っても仲間を絶対に見捨てない。
終盤になるにつれて群青への愛着は天元突破します。超応援したくなる。
そもそもが強いというのもあるので、最後までフルメンで戦闘に参加させることになるでしょう。ていうか、男がふがいなさすぎる。
「気持ち悪い」だけではない男たち
まーじで男どもが気持ち悪い。どいつもこいつもヒロインの肉体を弄ぼうとします。
ただ、みんながみんな何かしらの歪んだ原因を持っています。
- ニィナの愛情を求めるカル
- アーミリニアを徹底的に利用するカインツ
- ペネロペを性処理道具に使うバルダス
もれなくクズなんですが、物語を進めるとそれだけではないということが分かりました。
要するに男にすらしっかりとしたキャラ設定があるんですよね。使い捨てにならないんですよ。
まあ、ガッチガチのゴミもいますけどね。それもまた陵辱エロゲーの醍醐味よ。
自国で完結し、他国との戦争は無し
ほぼ全ての物語がソラハ王国周辺で終わります。
- 帝国産まれの戦争孤児
- ソラハ内の暗躍
- ソラハではびこる魔物たち
敵も人外や邪教徒ばかりで、国家間戦争は一切ありません。
デルギアヌ王国の密偵が話に絡むことはありますけど、主人公たちが直接戦闘することはないです。
ルート分岐の後日談で戦った結末があるぐらいですね。
FEみたいな大陸中を巻き込んだ戦いをしたい!って方はややスケールの小ささを感じるでしょう。
中盤は冗長でやや中だるみするか
自国内だけの物語ということもあって、終盤まで劇的なイベントは起こりません。水面下では色々ありますけどね。
ニィナ編、アーミリア編、エルウィ編と視点がどんどん変わるのも長さを感じる原因かもしれません。
ほとんどの人に伝わらないと思いますが、ベルウィックサーガみたいな展開です。
何かが起こりそうで起こらないといったじれったさはありました。
ただ、キャラに愛着を感じる構成にはなっているので、「怒涛な展開」より「キャラ」を重視する人には完ぺきだと思います。
ラストの怒涛な展開であなたは涙する
とはいえ、ラストはしっかり怒涛な展開です。
今までの伏線が全て回収され、謎もどんどん解決していきます。
BGMもあいまってラストバトルは鳥肌もの。群青メンバーの結末をその目で見てほしい。
ゲームシステム
圧巻のアクション描写がSRPGの歴史を変える
戦闘描写の豊富さに限って言えば、ゲームボーイアドバンス時代のFEに匹敵するクオリティです。
個人的にSRPGの完成形がFE烈火の剣と思っています。必殺技モーションの豊富さと格好良さがたまらない。
で、本作もそれに比肩するんですよ。すっごいよ。僕、感動しちゃった。
流石に全体を通してみるとFEに軍配が上がりますが、それでもすげえよ。
必殺スキルや協力スキルそれぞれに固有ドットがあります。
更にニィナはアニメーションも搭載する作りこみ具合。流石は開発期間4年と言ったところでしょうか。
多様なスキル構成でキャラをカスタマイズ
SRPG共通の欠点として、カスタマイズ性の薄さがあります。
レベル上げ以外には武器の持ち替えぐらいしかありません。
その点でスキルの付け替えが可能な本作は自由度が高いと言えますね。
スキルは攻略難易度に大きな影響を与えます。例えば、マリーにデバフスキルの「チラリズム」をつければ、男性ユニットを瞬殺できるのです。
ヒロインの性格や職種に沿ったスキルばかりなので、更に愛着が湧くことでしょう。
ノーマル難易度でもサクサククリア
群青メンバーが安定して強いので、ノーマルでもそんなに苦戦しません。
ていうか、ナナイが硬すぎる。こいつを前線に送ればだいたい片が付く。
FE経験者ならまず苦戦しません。若干の物足りなさを感じるかもしれません。
まあ、無双できる快感もあるので最初はノーマルで二週目はハードでも良いですね。
なお、サクサクはオススメしません。これだけの完成度のSRPGにはもったいなさすぎる。
エッチシーン
ごっりごりにエロい。
1,980円の量じゃねえよ。流石にすべてのエッチシーンに個別のエロCGがあるわけではありませんが、テキスト量は圧巻です。コスパすっげえ。
性格が反対の2人のヒロインを屈服させる快感
帝国孤児は罪の証として露出の高いを服を着ないといけない。
これだけでもたまりませんが、信念をへし折る快感も格別でした。
登場する男たち全員が高潔な精神を持つヒロインを堕落させようとします。
とりわけクールなアーミリアの堕落っぷりがたまらない。Nightmare×Vampireの鬼月零好きにはクリーンヒットします。
ニィナはPrayGameのアルシーに近いかな。心は誰よりも強いです。
脅して同意を取る脅迫エッチが多め
ヒロインが強いせいもあるのでしょうが、力づくで犯そうとする男は多くありません。
むしろ交換条件を持ち出しての脅迫エッチがメインになります。
- 借金の肩代わりとして
- 群青の仲間を守るため
- 仲間の浮気を許してもらうため
本当は嫌だけど、自分以外の人のために臨まぬ同意を強いられます。
そして、次第にその快楽を自らも願うようになるのです…。
サブタイトル「淫欲に堕ちゆく無垢なる少女」の名に恥じない展開を堪能できることでしょう。
対人エッチがメイン。異種姦はほとんどなし
ないです。たまにスライムが出てくるぐらい。
魔物とは結構戦うんだけどね。同族にしか興奮しないんだろうね。
対人エッチ好きにはたまらない構成と言えるでしょう。僕は大興奮したよ。
気になる彼の前での見せつけエッチあり
恋人関係ではありませんが、エルウィに対する見せつけエッチはあります。
ヒロインを屈服させ自分の物にしたいのでしょう。ライバルへの当てつけに固執しているんですよ。
特にカルはエルウィに執着しているせいか、ことあるごとにニィナとの情事を見せつけようとします。最高にドクズだぜ!
サブヒロインのエッチも豊富
メインはニィナとアーミリアですが、他ヒロインのエロシーンも少なくありません。
1人3つはあります。満足度は中々に高い。
注意点としてサブヒロインは和姦もあるので、和姦アレルギーは気を付けましょう。僕はあやうく死ぬところだった。
まとめ
SRPG好きは迷わず買った方が良い。面白い。
エロシーンもボリュームがあり、右手が休まることはないでしょう。
ただ、エロシーンが多すぎる弊害としてメインストーリーが進みません。エロゲーあるある。
腰を据えてじっくりとプレイしましょう。