作品概要

タイトル:姫と艶欲のインペリウム
サークル:エスクード
販売価格:1,1330円
販売サイト:

シナリオ

ファンタジー作品として間違いなく面白い。最後まで一気にクリアしちゃった。
ぱっと見はTHEヌキゲーって感じですが、シナリオゲーとしても十分に通用します。

失われた記憶を取り戻し、帝国を破滅させる物語

破滅の魔術師と恐れられたルシウスの復活。しかし、それは不完全なもので多くの記憶が欠落していました。
なぜ破滅の魔術師になったのか、なぜ封印されたのか。それを知らなければならない。

そして、彼は封印解除のカギとなる姫騎士イレーナを調教により支配して、完全復活を目指すことになりました。

粗筋

謎が謎を呼び、先の気になる展開が続きます。
人々に知られている歴史は嘘と真実がごちゃまぜになっており、資料も大事な部分が意図的に隠されています。

結局はルシウスの記憶次第なのですが、それを取り戻すのも簡単ではありません。
イレーナは元より信者のローレッタや協力者のアシュリーも爆弾を抱えており、物語が進むにつれて爆発の危険性が増していきます。

そんな危険な仲間たちとの刺激ある物語を楽しめました。どいつもこいつもミステリアスで魅力的なんよな。

帝国内の権力闘争を存分に楽しめる

こちらはイレーナが主役のパート。
スカーレット率いる貴族派の横暴を決死の覚悟で止める彼女の苦労をうかがい知れます。

元帥で叔父でもあるオースティン以外は敵ですからね。そらこんな権力闘争を毎日のようにしていたらメンタルも強くなるわ。
どんなに無理難題を言われても激昂しては相手の思うつぼ。必死に耐えるイレーナは間違いなく王たる器です。

あまりにもスカーレットがウザ過ぎて吐き気がする点以外は楽しめました。マジこのオバサン。

ゲームシステム

数ある調教SLGの中で断トツで面白い。まず視覚的に楽しい。

画面右端でぐるぐる回っている赤・緑・青のクリスタルはイレーナの抵抗を形にしたもの。
掌握率(調教度)上昇の妨げになるので、まずはハード責めでそれらを破壊していく必要があります。

で、これが実に爽快。気持ちの良い音を立てながらガンガン壊れていきます。一回で大量に壊した時は脳汁が出る程です。

クリスタルはターン毎に1~3個補充されます。
最初の内はクリスタルを壊しつつ掌握率を上げるソフト責めをしないと詰みますが、慣れてくると増やすだけ増やして一気にぶっ壊す手法も可能です。

やることは最後まで変わらないもののサクサク進むため調教SLG特有のだるさは感じませんでした。

壊したクリスタルを利用した育成要素もありますし、最後までたっぷり楽しるのは嬉しい。クリスタルの最大破壊数を目指すなど自分なりの楽しみ方を探してみるのも良いでしょう。

キャラクター

ルシウス

あまりにも懐が広すぎる男。ここまで自制できる主人公を見たことが無い。

イレーナとはフェアプレイを心がけ、ローレッタの暴走にも肩をすくめる程度で嫌事は一切言わず。
独断専行に走るアシュリーにさえ苛立つことなく、場合によっては助けようとする姿は面倒見の良いお兄さんにしか見えません。大丈夫?「破滅の魔術師」の肩書に見合って無くない?

非情に理知的で合理的な思考をしており、どれだけ自分に不利な内容であっても筋が通っていれば受け入れる度量があります。普通に格好良い。

彼のおかげで良くも悪くも物語に安心感がありました。ルシウスがいるなら何とかなるんじゃない感が凄い。少なくとも緊迫感はほとんどない。

イレーナ

あまりにも強靭なメンタル。あまりにも融通の利かない性格。姫騎士に相応しい逸材です。

最初から精神レベルカンスト気味の上、一応は敵なので彼女の成長物語にはなりません。
王道中の王道ヒロインということもあり、ローレッタに比べるとインパクトは薄め。

ルシウス同様に悪役との戦いを有利に進めるためのお助けキャラと言って良いかもしれません。ていうか、味方陣営が強すぎるんだよな。

後、調教シーンを楽しむためのスケベキャラとしても有用。そういうゲームだからね、そらそうよ。

彼女はトゥルーエンドを担当しており、諸々の謎や障害が全て解決します。大団円にふさわしい結末で非常に後味が良かったです。

ローレッタ

誰かこの娘を幸せにしたってくれや。

イレーナはオースティンやリリア、アシュリーは兄が心の拠り所となっていますが、彼女には何もありません。
ルシウスが復活するまでは復讐心のみを糧に生き続けており、登場人物の中で断トツに生い立ちが惨い。

ルシウスへの信奉が狂信者の域になっているのは防衛本能と言えるかもしれません。信じないと正気を保てないのです。

そんな彼女をボケ役に抜擢した製作陣には軽い恐怖を覚えます。人の心とかないんか?

性格は敬虔な信徒そのもの。慈愛に満ちており、誰であろうと手を差し伸べる姿は聖母と言っても差し支えありません。
疑うことも知らない善性の塊のような存在。そんな彼女が復讐心だけで生きるのは並大抵の辛さではなかったことでしょう。

彼女がどう変わっていくのか。本作はローレッタの成長物語と言えるでしょう。イレーナの精神力がカンストしている分、メンタル関連のトラブルは彼女にお鉢が回っています。

ただ、ローレッタの個別エンドには不満が残りました。詳しくは実際にやってもらいたいですが、完膚なきまでに幸せにしてほしかったなと。

アシュリー

ルシウスパパとローレッタママの愛を受けて、すくすくと成長する子ども。そんな印象。

盗賊スキルは一級品ですが、協調性は皆無で頭脳労働にも向いていません。
病床に伏す兄のために頑張る。それ以外に考える余裕が無いのです。

全てが解決した後、彼女はどんな女性になるのか。ローレッタと同様に彼女の成長を楽しめる物語になっていました。

まあ、正直イレーナやローレッタにキャラを食われている感はありました。あいつらの個性が強すぎる。

後、個別エンドがちょっと青臭すぎたか。なんだかオジサン恥ずかしくなっちゃったよ。ていうか、これ問題は解決しているのか?それがちょっと良く分かんない。

エッチシーン

ほぼ和姦なので、凌辱エロ目的では買うな

ローレッタとアシュリーは合意の上での和姦。イレーナも口では反抗しているものの終盤は共闘していますので、見かけ上の抵抗でしかありません。

竿役はルシウスのみですし、露出羞恥プレイもありません。基本的に女の嫌がることをしない主義なので、言葉責めはあれど行為自体は優し目。

そもそもエスクードに陵辱を期待する人もいないでしょうが、凌辱エロ以外ノイズなんや!って人はまず抜けないと思います。

テキスト量は十分で淫語に伏字もないので、過去作のファンは間違いなく楽しめるでしょう。
画力も素晴らしいため観賞用にも悪くない。あ、レズプレイもあります。

快楽Rankに応じて同じ責めでも反応が変わる

調教エロゲーではおなじみ、同人エロゲーで言うところの段階エロが搭載されています。
気高き王女がどんどんスケベになり、チ〇ポを待ち望むようになる。これぞ調教って感じのエロスでございます。

体位は正常位、騎乗位、逆駅弁、バック、背面座位と十分に取り揃えており、他にもオナニー、パイズリなどの前戯も豊富。
最初はそれなりに抵抗するので凌辱スキーにもありっちゃあり。

ただし、ハード責めは言う程ハードではありません。凌辱要素を期待しないでください。

三角木馬や機械責め、イマラチオなどのSMプレイをメインにしている感じでした。パイズリがハードに入っているのは良く分かりませんが。
ゆるい調教って感じですね。ハード責めなら凌辱も期待できるで!と思って買わないように。

最後、Hシーンは断トツでイレーナが多いです。他ヒロインも少なくありませんが差は歴然なので、エロ目的ならばまずは彼女が好きかどうかで購入判断をしてください。

まとめ

最後まで面白さが続く骨太のファンタジーADV。調教システムも相当に力を入れており、FANZAの高評価も納得の内容でした。

エロはほぼ和姦と言って問題ありません。まあ、僕も凌辱に期待して買ったわけではありませんが。