目次
作品概要
タイトル:アイスハートとジャックオー
サークル:ya-ho-games
販売価格:2090円
販売サイト:
シナリオ
重厚なダークファンタジーJRPG。
コミカルな場面は一切なく、登場人物たちの悲哀を書ききっています。雰囲気はニトロニィルに似ています。
死んだ主人公の未練を断ち切る物語
主人公は物語開始時から死んでおり、魂だけの状態になっていました。
そこに現れる死神。あの世に連れていくために主人公の未練を知るべしとのこと。
こうして主人公の追体験が始まることになりました。
その中で彼は悪魔「ジャックオー」と契約を結び、宝石「アイスハート」を探すことになります。
果たしてアイスハートとは?そして、主人公の未練とは?
そんなミステリアスな物語の真実を暴いていきましょう。
開始早々に死神と悪魔が出るのエグイよね。主人公も運が悪いと言うかなんと言うか。
生前と同じ場所なのに全てが違う村。真実にあなたは驚愕する
物語の舞台は1つの小さな村。
主人公の生前は廃村寸前の貧しい村で、村民に明るさはありませんでした。
しかし、ジャックオーとの契約後に再び村を訪れると様子は一変します。
町はうるおい、村民は皆が平和に過ごしています。とてもじゃありませんが廃村寸前には見えません。
いったいどうしてここまで変わったのか。誰に聞いても貧しい村の状態を話す人はいませんでした。
ここはパラレルワールドなのか。それとも集団催眠なのか。はたまた…。
ちょっとした推理小説味があり、大どんでん返しはワクワクしましたね。
「ラスト1ページにあなたは驚愕する!」みたいな小説の煽り文句にふさわしい展開を楽しんでください。
1画面のテキスト量が多く、導入も長くてダレ気味
画面を見ると分かりますが、1画面のテキスト量がかなり多いです。
一般的な同人エロゲーだと2~3行ですが、5行もありますからね。
文字も小さく、読みにくいです。これが割とストレス。
また、物語が本格的に始まるのはジャックオーと出会ってからですが、そこまでが冗長な印象を受けます。
面白くなるまで辛抱強くプレイする必要があるんですよね。まあ、この辺は前作もでしたが。
話もややこしいので1週目でストーリーを把握するのは至難。小説を読む気構えで臨みましょう。
ゲームシステム
高難易度のバトルで油断すれば即乙。育成要素は無し。
今作も普通に難しいです。
戦闘自体は単純ですが、敵の攻撃がまあ痛い。
ジャックオーの必殺技を駆使すれば何とか勝てますが、ゴリ押し感は否めない。
育成要素もレベルアップだけなので、戦闘が楽しいかと言われると…。
まあ、古き良きJRPGと考えてプレイしましょう。
エッチシーン
平和?な催眠を求める人は止めておきましょう。
思った以上に催眠の活用方法が惨い。リョナ好きははまりそう。
催眠による少女たちの惨い末路
催眠と凌辱の融合が凄まじくて、普通にSAN値が削れる。でも、抜けるんだよなぁ。
一般的に催眠と言うと和姦に近いじゃないですか。常識改変しかり感度改変しかり。
意識だけ覚醒すれば凌辱になりますが、それでも快楽はしっかりと叩き込まれる。
一方、本作はそんな生易しいことはしません。徹底的にすべてを破滅に導いていきます。
サムネの受付嬢はその中でもマイルドな方。いたって普通(?)の催眠が繰り広げられます。
でも、他はそうはいかない。
物語の途中で現れる金髪の少女。
自分ではなく、周囲の人間全てが催眠にかけられます。
本当に正しいのは私なのに異物として蹂躙される恐怖。
催眠の主から逃れるまで地獄は続きます。ここまで後味の悪い催眠は中々ないですよ。
寝取られるけど、それは主人公ではない
主人公の恋人が寝取られるのかなと思ったんですが、ちょっと違った。
いや、流れ的には主人公の恋人っぽいキャラが寝取られるんですよ。ただ、それが受付嬢だから話がややこしくなる。
まず主人公は話さないDQ的キャラ。なので、受付嬢との交流はあまりできない。
そもそも受付嬢と会ったばかりなので、惚れるには早すぎる。まあ、いつのまにか惚れていたらしいけど。
主人公にアタックすることもなく、気付いたらフェードアウトします。
エロいんだけど、「受付嬢の寝取られ」は違和感しかありません。メインヒロイン面してるのも謎。
その代わり受付嬢以外のヒロインは容赦なく寝取られるので、寝取られスキーも安心してプレイしてください。
寝取られゲーとして見る、主人公はむしろ脇役です。完全に蚊帳の外で可哀そう。
まとめ
システム上、文章が読みにくいのが気になるもののラストの結末は衝撃。
ダークファンタジーとしてふさわしい傑作でした。
エッチシーンも催眠ものとして屈指の出来です。
受付嬢をメインに据えたのはちょっとよく分かりません。まあ、エロいからいっか。