
目次
作品概要
タイトル:ドウグヤノムスメ
サークル:LIMIT CYCLE
プレイ時間:3時間半
販売価格:1650円
販売サイト:
シナリオ
短編映画を1本見終えたような満足感があった。
逃げ場を無くした少女が身体を売り、心を壊し、奮起する辛くて優しい物語です。
ここまで「売春」を掘り下げられるとは…いやはや感服致しました。
2013年の作品ですが、2025年現在でも通用するシナリオです。
その日、少女は商品になった

父親と2人の娘で営む村の道具屋「オタカラ堂」。
決して裕福とは言えませんが、幸せに暮らしていました。
しかし、そんな日々もあっけなく終わりを迎えます。父親が事故で帰らぬ人になり、多額の借金だけが残されたのです。
このままでは家族で守ってきた道具屋も差し押さえられる。そうなると妹のアイムが路頭に迷ってしまう。
かといってアイテムの売買だけでは借金を返すのは夢のまた夢。だったら…だったら自分も商品になるしかない。
この日以降、マーネは道具屋の商品に「花」、つまり売春を追加するのでした。
村の男には情欲を向けられ、女には罵声を浴びせられる地獄

あかん、辛すぎる。
武器屋の店主に迫られ、お金をもらえるならと身体を売ったマーネ。
しかし、それが奥さんにばれて「この売女がっ!」と罵声を浴びせられます。
奥さんはマーネが小さい時から面倒を見てくれた厳しくも優しい人でした。
その善意を最悪の形で裏切ったマーネは半裸で土下座することになるのです。惨すぎるわ。
彼女を助けてくれる人はもういません。
武器屋の店長も近所のおじいさんもマーネを犯すことしか考えていません。
あんなに優しかったのに。なまじ幼少期の温かい思い出がある分、マーネの心は蝕まれていきます。
頼む…誰か彼女を救ってやってくれ。胸が張り裂けそうだよ。でも、興奮しちまうんだ…!
最愛の妹にもバレて、彼女の心は限界に…

この娘が何をしたって言うんや。
拡大し続ける不幸。ついにアイムにも売春がバレてしまいました。
だったらせめて嫌われよう。私を最低の姉だと蔑んでほしい。
嫌いになりなさいって言ってるでしょうっ!!
この言葉を聞いた時は本当につらかった。未来ある少女になんてセリフを言わせてんだ。
セリフの1つ1つからマーネの優しさと苦しさが伝わってくるんですよね。本当にシナリオが上手いわ。
もちろんアイムはそれで納得するわけがありません。姉の犠牲の上での幸せなど無価値です。
私もお姉ちゃんと一緒に頑張る。こうしてマーネは最愛の妹を地獄の日々に巻き込むことになったのです。
あまりにも苦しい展開の連続。売春ってこんなにつらかったんだな。
同人エロゲーの売春イベントでここまで鬱になる展開は中々お目にかかれません。
恋をして、マーネの日々に光が差し始める

マーネが心から笑う。これだけで本作をプレイして良かったと思えた。
ダンジョン内で出会った勇者フタヒメとの交流によって、マーネの心は浄化されていきます。
怖かった明日に光が差す。明日を楽しみにするマーネが本当に愛おしい。
シナリオの構成がうますぎるんだよな。地獄の日々をこれでもかと書いて、満を持しての救世主登場。感動したよ。
そして、少女は本当の自分を見つけ出した

自分は男を喜ばせるための売り物。そう思うことで心を守っていましたが、代わりに人を愛し、愛されることを諦めていました。
フタヒメとの出会いでその想いは一層強くなり、これまでと違う不安を抱くようになっていたのです。
そんな彼女がどうして誰かを愛する決断をしたのか。幸せになろうと思えたのか。
まさにクライマックスに相応しい悲しみと感動のラストが待っています。本作の集大成がそこにある。
エロ目的で始めたのに泣くなんて思わなかった。読後感はかなり良い。良作ですわ。
ゲームシステム
シンプルが故に飽きずにクリアできる良設計。
流石に昨今の本格同人エロRPGには勝てませんが、今からプレイしても楽しめます。
作り込まれた「ドウグヤノムスメ」の世界を堪能しよう

雰囲気〇。
レトロ風の画面にBGMも作り込んでおり、物語への没入感が半端ない。
マーネの心情に応じて天気が変わる粋な構成になっており、シナリオ以外からも彼女の心を知れる良い作りだなと。
短編故にマップが適度に狭いのもグッド。迷うことはほとんどありません。
それでいて武器屋や道具屋、宿屋、酒場、ダンジョンなど町要素はしっかりしています。RPGとして申し分なし。
ダンジョン内でアイテムはお花を売りさばけ

ダンジョン内の冒険者を探し出し、道具を売り歩く行商人スタイル。
薬草や「花」などマーネの持ち物全てをお金に変えていきましょう。
ザコ敵との戦闘はありますが、敵避けのアイテムがあるので面倒だったら回避も可能。
レベルも売春でさくっと上げられるので育成のストレスはほとんどありません。
それでいて育成の楽しみもありますからね。最終的には勇者と肩を並べる程になります。トルネコかよ。
ラスボス戦で強くなったマーネを戦わせるのは王道RPGのワクワク感がありました。しっかりゲームになってるんだわ。
エッチシーン
シナリオに連動したエロシーンの数々。
自分を守るための快楽堕ちは面白いがオカズ的には微妙か

マーネが商品の質を上げるため、男を喜ばせる術を学ぶ流れが非常に丁寧。
男は「女が感じる姿に興奮する」と知ってからは積極的に快楽を貪るようになります。
確かに快楽堕ちなんですが、全てを忘れて快楽に逃げるではなく打算的な思惑もあるんですよね。計画的快楽堕ちと言いましょうか。
ただ、感心はするものの抜けるかどうかは怪しい。
マーネの独白が入るので、エロより彼女の心情が気になって仕方がないんですよね。
淡々としているのもありますし、エッッとはならなかったかなぁ。
凌辱要素も意外とあるんですけどね。まあ、しゃあなし。
お世話になっていた人に犯されるシチュは抜ける

酒屋のおじさんがゴミ過ぎて、コイツだけは抜けた。
ほとんどの男はマーネに対して最低限の礼節はあります。可愛い少女に男は弱いんだ。
でも、酒屋のおじさんだけは最初から最後までクズ。妻にバレた後もマーネを責めるあたり本物です。
また、幼少期にお世話になっていたおじいさんに求められるシチュも悲壮感があって良かったですね。
知っている人に犯される。このシチュエーションは売春凌辱として申し分ありません。
旅稼ぎのリーラにもありましたね。エッチやぞ。
一方でダンジョン内の売春は初めて会う冒険者ばかりで、凌辱スキーとしては微妙でした。
しかもそれが本作のメイン部分なのが残念。ゲーム的には面白いんだけどね。
簡易攻略
フタヒメ・赤鬼関連

フタヒメとのフラグがややこしいので紹介。
まずは地下11階の穴を覗きましょう。そうするとフタヒメと出会えます。
以降は夜に村の右エリアへ赴き、フタヒメとの逢瀬を重ねてください。
一通り終われば、次は地下17階で出会う赤鬼とのイベントへ。
そこから更に潜ると何度か赤鬼に遭遇するので、その都度話しかけます。
ラスダンのフラグ

最後は地下28階で出会うロクデナシとのイベント。
コイツの前に夜の酒場でHイベントを起こしておく必要があります。
その後は順当に進めばラスボスと戦えるでしょう。
レベル30で装備もしっかりしておけば安定して勝てると思います。
装備やアイテムについては、カネモチーの家で精霊石錬性器を購入。
それを使い、精力剤を確保しておけば安心です。
まとめ
売春をテーマに落とし込んだ良作。
エロシーンは正直抜きがたいが、短編RPGとして申し分のない完成度です。


























