こんにちは。エロガモです。
さて、同人エロゲーに関心を持って早10年。
機会があり、初めて同人エロゲーのデバッグを経験しました。
今回はその感想を話していこうかなと思います。 といっても、要点は1つだけです。
「同人エロゲーを作るのって大変なんだなあ」
目次
デバッグをした同人エロゲー
「ラブリープリチー超愛してる」様の新作「迷宮街のグレイス」のデバッグをさせて頂きました。
※公表の許可は頂いています。
たまたまX(Twitter)でデバッガーの募集をしておりまして、面白そうだなと思って応募したのがきっかけです。
どうも大量の人員を求めていたようで、僕も運よく採用されました。
デバッグ内容
バグと誤字探しが主業務です。
もちろんシチュ内容への感想は言いません。そういうのはレビュー記事に書くことなのです。
プレイした方は分かると思いますが、かなりシナリオを丁寧に作っているんですよね。
とにかく文章量が多いです。 そのため、日本語に堪能な人を対象としていました。
まあ、日本人でありながら僕もそこまで日本語に強いわけではないのですが。
難しい漢字が出るたびに検索してプレイしてました。
「蛞蝓」とか知りません。ナルトをしっかり読んでいれば分かったのだろうか。
想像以上に難航したデバッグ作業
本作はクリアまでに23時間を要しました。
普段なら流し読みする文章もしっかり読みましたからね。まあ、それでも長いんですけど。
楽しむだけなら良いですが、問題点も見つけなくてはいけません。
誤字などは見逃しがちなので、声に出しながらプレイしました。
漢字の使い方が正しいかまで見るようにしています。
- 背筋がから → 背筋から
- 奏で初め → 奏で始め
- 見下してていた → 見下していた
リリースまで時間もなかったので、途中から焦りも感じ始めるように。
エロいシーンを見ても作業をしているせいか全く興奮しませんでした。
製作者はみんなこんな感じなのかなと思いながらデバッグしたのを覚えています。
最初こそ「うっは!えっろ!」ってなってたんですけどね。いやもうそれどころじゃないんだってば。
バグが見つからない焦り
僕はシステムエンジニアとして働いた経験があります。
だからこそ分かるのですが、バグは絶対に産まれるんですよ。 人が作る以上100%はありえません。
バグありきでテストをするのが普通です。 ですが、本作は思った以上にバグが見つからない。
「なんだ、バグがないんだ」とはなりません。無いはずが無いので。
どこか見落としていないか。このルートを別の方向からアプローチしてはどうか。 セーブデータをいくつも分けて試行錯誤します。
同人エロゲーをプレイして初めてセーブ枠が埋まりました。 でも、大したバグが見つからない。
これでは志願した理由にならない。 誤字の報告はいくつかしてもプレイに大きな影響を与えませんからね。ダメなんだって。
終わっても終わった気がしない
なんとか締め切りまでにハッピーエンドを迎え、作業自体は完了しました。
が、やはりモヤモヤ感は抜けません。 本当にアレで良かったのか。実は見逃していた箇所があるのではないのか。
もちろんデバッガーも人ですので、見逃しは確実にあります。
ですが、だからと言って納得できるわけもありません。いや、だってバグを探す仕事だからね。
結局、リリース日まで心が晴れやかになることはありませんでした。
リリース後に発覚するバグに絶望する
まあ、あるよね。 連日報告される作品のバグ修正のアップデート。
悔しさが勝つよね。しかもそれが致命的だともうね。 見方が甘かったか。経験が無かった。
言い訳ならいくらでも言えますが、それを言っても意味がありません。
「僕以外もデバッガーがいた」と心の拠り所にしている節はあるかもしれません。現場猫かな?
同人エロゲーの作成はマジで大変だって
でもね、僕の大変さなんてミジンコレベルなんですよ。
製作者はバグ探し、プログラム修正、要望対応をぜんぶやってますからね。
しかも「ラブリープリチー超愛してる」様は個人っぽいですし。
バグ報告も時間を問わずに速攻で返事がきました。マジで職人です。頭が上がりません。
ちょっとのバグぐらい大目に見ようぜ
たまにね。バグや誤字を見つけたら鬼の首を取ったように報告する人がいるじゃないですか。
かくいう僕もプレイ中に「あー、これは誤字だな」と思うことはありました。
ですが、一度でも作品に携わったら言えなくなるね。 個人が作品を作り上げただけでノーベル賞ものですよ。なんなら表彰しても良いぐらいです。
なので、ちょっとしたバグぐらい気にせずに楽しむぐらいの度量が必要だと思うわけですよ。
お金を取ってるので、そんな甘えを許さない。そんな人もいるかもしれません。 でも、個人だぜ?いやまあ、多少は何人かで作ってるだろうけど、商業エロゲーと比べるまでもないでしょう。
人によっては本業の合間で作っています。完成をただただ感謝しましょう。毎日土下座しましょう。足を舐めましょう。
最後に
今回はすごく良い経験になりました。
まあ、もうしたくないかな・・・いいかな・・・。そんな気持ちです。
ただ一度は経験してみた方が良いとは思いますね。特に同人エロゲーファンはオススメ。