目次
作品概要
タイトル:JINKI-Unlimited-
サークル:戯画
販売価格:8800円
シナリオ
シナリオとシステムはC判定、エロはB判定。エロ目的以外で買うともれなく後悔する。エロも癖が強すぎる。そんな作品。
で、JINKIシリーズにエロだけ求める人間なんて僕しかいないだろうし、おおむね不評です。かわいそうではある。
原作未読ではついていけない
とりあえず、
- JINKI -真説- コンプリート・エディション
- JINKI:EXTEND コンプリート・エディション
の2シリーズを読破しましょう。
本作はそれの続編となっており、2シリーズのキャラが出演します。
間にJINKIリザレクションも入ってそうですが、まあそれはしなくても良いです。
ちなみに電子書籍で購入すると総額11,990円になります。
なので、本作をプレイするためには実質2万円必要なのです。要求値たっけー。
原作未読でいけるかなと思って始めましたけど、知らない用語が飛び交っていて無理でした。
キャラの愛着も出るので読んでおいた方が良い。ていうか、読まないならプレイすべきではない。
既読者に重複する説明が多すぎ問題
製作者も未読者に配慮したのかやたらと補足してきます。余計なことを。
主人公を新規キャラの織部碧にし、彼女に説明する形となっているのです。
が、その説明が中途半端で未読者は余計に混乱します。結局なんやねんってなります。
また、既読者には分かり切った内容で面白くありません。
例えると、教科書を棒読みする授業みたいな感じです。不毛な時間を過ごしてください。
同じ話を繰り返す水増しシナリオに発狂
選択肢が存在せず、一本道で物語が進みます。(ラストのエンディングのみ出現)
ただ、実際は分岐しており、周回させることで疑似的な選択肢を実現しているのです。
分かりやすく言うと、
- 1週目:A→B1→C→D
- 2週目:A→B2→E→F1
- 3週目:A→B2→E→F2
みたいな感じになります。
お気づきになったかと思いますが、2週目以降は途中までシナリオが変わりません。
普通の作品なら選択肢前のセーブデータからやり直せば良いでしょう。
しかし、本作は周回制なので、2週目以降も途中まで同じシナリオを再び見なくてはいけません。
さらに言うと、なぜか本作は既読スキップが未実装です。
もちろん既読と未読で文字色が変わることもなく、仮に2週目以降で微妙にテキストが変わっていても気づけません。
結果、もしかしたらシナリオが変わってるかもという希望を持って、同じシナリオを再び見る羽目になります。
たたでさえ説明ばかりで退屈なのに読み飛ばせない苦行を強いられるわけ。意味が分からない。
既存キャラと織部碧の絡みばかりでファンディスクとしても微妙
大人になったJINKIのキャラ達。ファンからすれば、彼女たちの交流を見たかったはずです。
しかし、良くも悪くも碧を中心に描きすぎており、常に彼女中心に物語が展開します。
要するに原作の続編なのに既存キャラクター同士の関係性の変化を楽しめません。
前作から1年も経ってないのでそう変わらないんでしょうが、どうなんだろうなとはやっぱ思うよね。
そして、碧との絡みだと過去の説明が増えるから普通に面白くないという。
JINKI:EXTENDの赤緒と違って碧は完全新規キャラなので浮いてる感も否めない。ていうか、完全に部外者。
主人公らしく特殊能力に目覚めますが、戦う理由がフワフワ過ぎてワクワクしません。一生懸命過ぎて軽く引く。
総じて未読者も既読者もいまいち楽しめないシナリオでした。
いちおうはJINKIのハッピーエンドを見れる
本作で因縁のある敵は全て打倒し、JINKIの物語は完結と言えます。
そういう意味では必要最低限のストーリーにはなったのかもしれません。
まあ、あまりにも青臭すぎて共感性羞恥もすごかったですが。なんでそんなにきれいに終わるの。
やっぱ主人公の碧がなぁ。いくらなんでもご都合能力すぎだよなあ。今までの戦いは何だったのか。
碧と既存キャラに過去の繋がりが欲しかったですね。
システム
めんどくせえ・・・。
似たマップ、似た敵と延々と戦う恐怖
リアルタイムストラテジーという名の通り、敵味方がリアルタイムで動きます。
味方は最大4体まで出せ、敵のせん滅でクリア。
まあ、これ自体は言うほど悪くはありません。
- 必殺技が強すぎて通常攻撃が空気
- 戦闘が想像以上にしょぼい
- 武器以外にカスタマイズできない
など気になる点は色々とありますが、それなりに新鮮で1週目は楽しんでプレイできました。エロゲーならこんなもんかなと。
難点は1ステージが短い(5分弱)上にやたらとステージ数が多いこと。50回以上は戦闘します。
シナリオの合間合間にいちいち戦闘を挟むので、どうしても回数が増えるんですよね。
マップも大して変わり映えしませんし、途中から急速に飽きます。
先ほど話したように同じシナリオを再び見る苦行もあり、戦闘と合わせると軽い拷問です。
そもそも1ステージが短いとリアルタイムストラテジーの面白さをほとんど楽しめないわけで。
雷神とまではいきませんが、もう少しマップを広くして1ステージのゲーム性を高めてほしかったなと。
そんなこんなで終盤は完全に虚無です。終わりが見えない。
もう少し戦略性があれば飽きなかったのかなぁ。シンプル過ぎてごり押しでクリアする以外ないんですよね。
そもそもADVとして未完成
スタッフ不足だったのかと疑うレベルでADVとして出来上がっていない。
- 既読スキップ未実装
- バックログ未実装
- シーン回想がない(ギャラリーも差分なし)
- 分岐によるシナリオの整合性がとれていない
シーン回想はミッションから見返せということなんでしょうが、探すのが相当に面倒です。
他のエロゲーみたいに一か所にまとめてほしかった。この辺も不親切だわぁ…。
バックログがないのも厳しいですね。セリフの聞き直しができないのは致命的ですわ。
総じてADVとしての不完全さが目立ちます。リアルタイムストラテジーよりすることあったやろ。
エッチシーン
人狼機ウィンヴルガ。以上、説明不要。
敗北ifルートによる凌辱オンリー
敗北後の世界ということで、助けの無い絶望的な状況で徹底的に犯されます。
- 織部碧:4(うち1つは命令されての両兵との和姦)
- 津崎青葉:1
- 柊赤緒:1
- 黄坂ルイ:3
- エルニィ立花:3
- 川本さつき:3
- メルJ・ヴァネット:3
- 青葉&赤緒:2
- ルイ&さつき:1
- エルニィ&メルJ:1
ヌキゲーよりは少ないですが、エロを売りにしてない作品にしては多いか。
原作に比べてみんな成長してるので、ロリ好きはさつきで我慢してください。ルイもロリ枠かは諸説あり。
とにかく絵がエロすぎるので、エロ目的で買えばそんなに後悔しません。原作ファンには泣いてもらいましょう。
個人的にルイの輪姦が大当たりだったのでそれだけで満足でした。1シーンのために8,800円ってマジ?
各ヒロインに過激リョナ描写が1シーンあり
いくらなんでも特殊性癖すぎる。
CGは軽リョナですが、テキストはがっつりゴア描写のエロシーンが各ヒロインに1人ずつあります。
で、その内容は単純な暴力です。すべてのヒロインが最終的に死亡します。
赤緒はハンマーで執拗に殴られ粉砕骨折、メルJは銃で撃たれ血だらけ。
エロいのは全裸のみで、生粋のリョナ好き以外はムリです。僕はスキップした。
まあ、ウィンヴルガも血だるまになるまで殴られてたしな…。
正直、誰得だとは思います。リョナ好きには過激さが足りないし、僕みたいな人間はきつい。
まとめ
凌辱スキーはアリ。それ以外はアレ。
絶対に求められてないだろうけど、ヌキゲー特化にしてたら神だったなぁ。
とにかく絵柄がきれいで、そこが本作の魅力の9割です。リョナ以外は良かったです。まあ、買うのはやめとけ。